Vol.220 / 2024.5

「テニミュ4thシーズンの歴史を感じてもらいたい」　越前リョーマ役・今牧輝琉さん、手塚国光役・山田健登さんスペシャルインタビュー

今牧輝琉さん、山田健登さんのお二人に、テニミュ4thシーズンを振り返りながら絶賛稽古中の「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live 2024 ～Memorial Match～」（通称：ドリライ）の見どころや意気込みについてお話を伺いました！

お二人が「テニミュ」シリーズに最初に出演されてから3年半ほどですが、当時と現在のお互いの印象で変わったところはありますか？

今牧：僕がこんなこと言うのも気が引けますが、公演を重ねるごとにけんちゃん（山田健登）の青学(せいがく)チームをまとめる力がどんどん強くなっている印象があります。最初は新テニミュ（ミュージカル『新テニスの王子様』）から始まったので、学校という括りがなく中学生というチームでやっていて、3rdシーズンから引き続き出演していた前田隆太朗くん、平松來馬くんがまとめてくれていました。テニミュ4thシーズンが始まってからはけんちゃんがしっかりとまとめてくれていて…テニミュ出演前から活動していたグループでは最年少だったんだよね？
山田：うん、まとめるようなことはなかった。
今牧：それが絶対嘘だなと思うぐらい今は青学(せいがく)テニス部をまとめる部長でしかなく、チームをまとめる力がある人だと思います。僕にとっては青学(せいがく)の部長、といったら山田健登くんですね。
山田：自分に力が付いたというよりか、周りの意識が変わったからだと思います。青学(せいがく)のみんながひとつの目標に向かうことに協力してくれたことで、チームとしての結束力がかなり出てきました。
最初の輝琉の印象は、「可愛いくてちっちゃい」 でした。笑
今はその可愛さがありつつ、とても頼もしくなりましたね。男の子から一人の男になった感じがしていて、座長として頼もしくなったなと思います。

ドリライの稽古場の様子はいかがでしょうか？

山田：（人数が）多いです！笑
今牧：同窓会みたいだよね！ 毎日すごく楽しくて、今回は約60人という大所帯ということもあり、多くの出演者と会えることが本当に嬉しいです。いつも違う人と喋っていて、懐かしい話もたくさんしています。
山田：稽古の仕方が本公演とは少し違っていて、本公演は芝居稽古がメインとなるためそこまで動きは多くないですが、今回はライブなのでずっと動かなければならず、すごく汗をかきます。笑
1日が終わった後の達成感が毎日すごいですね。
今牧：本公演では曲中は曲に合わせて芝居を入れていくことに注力しますが、ライブでは曲中に芝居をしながら、お客さまを煽ったりレスポンスしたりすることにフォーカスした稽古は面白いなと思います。

今回の出演者の中で特に印象的なチームはありますか？

山田：印象的なチームとしては不動峰ですかね。やっぱりテニミュ4thシーズンがスタートしたのが不動峰公演からだったので、懐かしい気持ちとともに、こんなに長くやってきたんだなと強く感じます。
今牧：（不動峰公演が）3年前か～！
僕も不動峰公演の曲を久しぶりに音源ではなく生で聴き、鳥肌が立ちましたし、これだ！ みたいな、懐かしくも身体に馴染むような感覚になりました。

「Dream Live」ということで、もしご自身が演じるキャラクターに会えたとしたら、一緒にやってみたいこと（ドリーム）はありますか？

山田：手塚部長に会えたら、一緒に釣りに行ってみたいです！ 俺は九州出身で、地元にいた頃は結構釣りに行っていたので、一緒に趣味を楽しみたいなと思います。
今牧：リョーマくんは中学校1年生だから…。本当に空想ですが、青学(せいがく)1年生の林間学校があったとしたら一緒に参加したいです。笑
そして、もし僕が車を持っていたら助手席に乗せてドライブにも行きたいですね。リョーマくんはクールで猫みたいな感じだし、僕がどんなに話しかけても多分素っ気ないので、行動を観察したいです。
山田：確かに二人（手塚国光と越前リョーマ）はあんまり喋らんタイプやもんね。部長にボケ倒しても全部正論で返されたり、お説教されたりしそう。笑

テニミュ20周年の締めくくりとなる本公演ですが、20年続いてきたテニミュの歴史を実感することはありますか？

山田：やはり知名度ですかね。普段舞台を観ない人たちにも「テニミュ」と言えば通じるところがすごいなと思います。これまでたくさんの先輩方が繋いでこられたバトンが広がり、今とても大きな輪になっているのだなと思います。友達や知り合いからテニミュを知ってるよと言われた時にすごいんだなと改めて実感しました。
今牧：違う舞台に出演した際に高確率でテニミュOBの方がいらっしゃることが多くて、昔から繋がっていると実感しますね。テニミュOBの先輩方と共演する時には必ずテニミュの話題になりますし、話が弾むんです！
また、僕も初めてテニミュに出演することになった時にはサッカー一筋だった中学の友達から「すごいな」と連絡が来たり、「俺のお姉ちゃんも知ってるよ」と声をかけてもらったりしたので、テニミュの認知度の高さにびっくりしました。日本の中で知らない人の方が少ないんじゃないかと思います。笑

テニミュは20周年ですが、ネルケプランニングは2024年で創立30周年を迎えます。お二人は30歳になった時にどんな自分になっていたいと思いますか？

山田：誰に聞いても「山田健登？ 知ってる！」と言っていただけるようになりたいですね。テニミュ出身の方だと、例えば城田 優さんや斎藤 工さん、志尊 淳さんみたいに、誰もが名前を聞いたら分かるような、そんな存在になりたいです。
今牧：右に同じです。志は高くね！ それは大前提として、僕は自分のやりたいことや楽しいことができていればいいなと思います。（窓の外を眺めながら）髭生やして自宅の超高層マンションの上層階でコーヒー豆挽いて、パソコンで仕事をするとか…。
山田：しっかり具体的な理想がありましたね！笑
今牧：形から入るタイプなんで、僕。
山田：じゃあそこに遊びに行きます。笑

最後に、「ドリライ」への意気込み・お客さまへのメッセージをお願いします。

山田：今までで一番すごいものを作れるんじゃないか、お届けできるんじゃないかなと稽古していても感じます。テニミュ4thシーズンの歴史を感じてもらいたいですし、その出演者全員が集結した時のパワーをお客さまに受け取ってもらいたいなと思います。そして、ライブ当日お客さまの声が聴けて初めて完成するライブだと思っていますので、皆さまも気合いを入れて参加していただけると嬉しいです！
今牧：～Memorial Match～というサブタイトルがついているので、どこか懐かしむような、アルバムをめくるような気持ちで観ていただけたらなと思います。8つの学校が出演するのでどこを観ても楽しいと思いますので、ぜひペンライトを振って応援してください。会場が色んな色に染まる様子を観たいです。そして、皆さまに楽しんでいただくために僕たちも残り約1か月間の稽古を頑張っていきます。楽しみにしていてください！