Vol.223 / 2024.8

お二人はネルケ制作作品以外でも多くの作品でご共演されていますが、お互いの印象を教えてください。

石川

共演回数は多いですが、敵同士であることが多くて…。これまでは深く関わる機会が少なかったですが、すごく真面目で、舞台上でもその真面目さが出ている印象でした。真面目でありつつ、ぶっ壊せるところはぶっ壊せるような、緊張感を持っている人だなと今も思っています。

笹森

僕も「真面目だな」という第一印象でした。お仕事にしっかりと向き合っている、真面目な人が好きなんですよね。その真面目さの中にも凌雅くんは、意外と面白い部分があると思っています。

例えばプライベートでご飯に行くようなことはありましたか？

石川

牛タン食べに行ったよね。

笹森

そうですね、今（※2024年6月取材時点）共演しているミュージカルの稽古期間中は何度かご飯を食べに行きました。今回の共演で距離が縮まったというか、今までになかった部分を埋めている感じです。ネルケさんの作品では何かを狙いあっている者同士でしたからね。笑
その期間を経て、今まで話してこなかった話もたくさんしています。

ネルケ制作作品ではミュージカル『刀剣乱舞』（刀ミュ）、「マッシュル-MASHLE-」THE STAGEで共演されています。この2作品での印象的なエピソードや思い出があれば教えてください。

笹森

「マッシュル-MASHLE-」THE STAGEでは舞台上で会ってないですもんね？

石川

カーテンコールでしか会ってない。でも、楽屋で裕貴くんのことを見ていると、後輩のまとめ方がすごく上手いなと思っていました。写真じゃみんなには伝わらないと思うんだよな～！ こんなクリクリ可愛い顔だけど、漢というか、兄貴みたいな感じで、後輩のことを呼ぶ姿が格好いいんです。例えば京典和玖のことは「和玖、おいで」って呼んだりしていて、かっこいいんですよね。

笹森

実は凌雅くんに、後輩に対する接し方が分からない、と相談をしたことがあったんですが、その時に「そんなことなかったよ！」と言ってくださって。全く自覚していなかったので、恥ずかしいです。笑

石川

自覚はないだろうなと思っていました、意識していないからこそ嫌味もないんです。立場をしっかり分かって後輩をまとめる振る舞いができるのはとても大事なことだと思うので、すごいな、と「マッシュル-MASHLE-」THE STAGEの時は思っていました。

笹森

ミュージカル『刀剣乱舞』 ～真剣乱舞祭2022～で一緒にパフォーマンスをした時、僕は人見知りだし、先輩なのでどう話していいか分からなかったんですが、凌雅くんからコンタクトを取ってくれました。ここはこういう風にやりたいよね、という話を稽古場から積極的にしてくれていたのが印象的でした。
その時髪色真っ黒でしたよね？ 今とは雰囲気が違いました。

具体的にはどんな雰囲気になりましたか？

笹森

悪い意味では全くなくて、その時はあまり凌雅くんのことを知らなかったというのもありますが、なんというか…ぐんぐん光を放っていっているよね。僕が言うのもおこがましいけど、光が増していっているというか。

石川

なんだか言葉を選んで喋ってない？ ストレートに言ってくれていいんだよ？

笹森

…あの時めちゃくちゃモサかったじゃん？

（一同笑い）

石川

言ったねえ！笑　髪型の話だよね！？

笹森

髪型がね！ 前髪も長めで全部斜めに流している感じで、お互いに人見知りして探りあっていたから！ そのときから舞台でもたくさん共演して、本当に印象が変わりましたね。

石川

黒髪でモサくて、なんだこいつと思ってたの？笑

笹森

思ってないですよ！ 今ではこれくらい気を遣わずになんでも言える、仲良くしてくれている先輩です！笑

では、これまでにご出演されたネルケ制作作品の中で、それぞれ印象に残っている役や作品はありますか？

石川

ミュージカル『刀剣乱舞』 ～江水散花雪～が一番印象に残っている作品です。この作品が、役者として活動するにあたって初めての舞台でした。それまではアイドルグループで活動していて、グループのメンバーとお芝居をすることはありましたが、初めましての方と1から作品をつくり上げたことはなかったんです。いろんなことを教えてもらえて、今にも繋がっているたくさんの出会いがあった作品だったので、すごく印象的です。

笹森

僕も『刀ミュ』ですね。「静かの海のパライソ」が印象的です。歴史を守るために敵と戦う、という使命は同じだけど、史実通りの歴史にするためには刀剣男士が人間を殺さなければならないというストーリーでした。お芝居だと分かっていても辛かったし、苦しい時がありました。あの時が一番メンタル的にきつかったですね。でも、（メンタルが）沈んでいくにつれて、どんどん役に近づいていけるような感じもしていました。そういう感覚を味わえたのが役者としてはすごく大きかったです。楽しいことだけではなくて、重いテーマも背負って表現することが自分の仕事だと実感した作品でした。

『ネルフェス2024』にご出演されるにあたり、特に楽しみにされていることを教えてください。

石川

武道館でパフォーマンスできることはとても貴重な経験ですし、さらに役者として立つ機会は滅多にないことなので、すごく楽しみです。

笹森

過去に関わらせていただいたMANKAI STAGE『A3!』とミラクル☆ステージ『サンリオ男子』も出演タイトルとして発表されているので、当時共演した先輩方と会う事はすごく楽しみだし、どんな感じになるかワクワクします。

最後に、『ネルフェス2024』への意気込みをお聞かせください。

石川

30年続くネルケさんの一大イベント、『ネルフェス』に乞うご期待ください！！

笹森

30年続くネルケさんの『ネルフェス』に乞うご期待！

石川

あれ？ デジャヴ？

笹森

あはは！笑
出演させていただけてとても光栄です。（2.5次元ミュージカルが）どんどん世界中に広まっていくような文化になることを願って、その中の作品に関わる一人として全力でパフォーマンスさせていただきますので、ご期待ください！